利用者様の健康は髪型?オシャレ?を見る事?
実は、このような日々の観察は、利用者様にとってとても有効なリスク管理になっていると考えています。
病院とは違い、デイサービスには血液検査やレントゲンといった機器はありません。
そこで、デイサービスではいかに利用者様の微妙な変化に気づくことが重要になってきます。
また、入院する状態へ移行させないという役割も担っています。
その為、利用者様の微妙な変化は、服装や髪型等の身だしなみや会話、姿勢をヒントにすることがかなりの情報源になってきます。
例えば、
- 普段からオシャレに気を使う利用者様が、今日の利用はオシャレをしてこなかった。
- いつも綺麗に髪型を整えてくる人が今日はいつもより乱れがある。
- いつもより下を向いている、会話量が少ない、目線がいつもより合わない。
- 運動があまり継続できていない。
こういったエピソードは、利用者様にとっては、些細な変化かもしれませんが、個人的には、ハイリスクに移行する可能性が高い内容だと認識しています。
事例を利用者様の心情、フィジカルアセスメントに置き換えると...
- 心情
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- 身体がだるいなぁ
- 鏡を見るのがめんどくさいなぁ
- 今日はそこにあった服でいいや
- 話すのが面倒だなぁ〜
- 話したくないなぁ
- 準備の行程を考えるのが疲れるなぁ
- この方が楽だから動かなくていいや
- フィジカルアセスメント
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- 倦怠感が何からきてるのか? →浮腫?前日の疲労?心不全への移行リスク?
- 気分の落ち込みがないか? →うつ症状の出現?家族関係?友人関係の変化?
- 姿勢の変化 →メンタル低下や呼吸困難、倦怠感の増悪、内部疾患?
等々、入院に発展する要因になる可能性を秘めている出来事だと捉えています。
こういった些細な変化を見逃さないよう、毎週のミーティングで、各スタッフが利用者様の変化に気づいた点を話す機会を設けています。
また、こういった微妙な変化は、常勤スタッフが気づく事が多い事もありますが、実はパート職員の方の気づきが確信をついた重要事項だったりもします。パート職場の方は、毎日利用者様と関わる常勤スタッフより、微妙な変化が大きく見えたりする事もあり、気づきを教えてくれる事もありますので、みんなの感性を話せる、合わせる場を作ることが重要であると確信しています。
スタッフみんなの感性を合わせる=利用者様の入院を阻止できる
という共通認識を持って、これからも利用者様が安心できる環境作りに取り組んでいきたいと思います。