この言葉は、私にとって一番嫌だった言葉でしたが、現在では誇りに思う言葉になっています。
・不器用→「なんかカッコ悪いしうまく物事を進めることができないイメージ」
・気を遣いすぎ→「気疲れしちゃうでしょ。自分の意見はないの?」
と、2つの言葉とも良いイメージで捉える方は少ないと思います。
「なんでもう少し上手く立ち回れないのかな?」「本当に不器用だよね」「気を遣いすぎだよ。もっと素直に話していいよ」
これは、私に実際にアドバイスしてくださった内容であり、本当にそうだと思いどうにか変えたいなと、すごく思っていた内容です。
そして、自分を苦しめる言葉に変わっていき、不器用だからミスをする、気を遣いすぎるから大事な場面で報告が遅れる、といった負のサイクルが続くようになっていきました。
この気持ちは現在にも残っていて、自分の気持ちを中々変えることはできていません。
そうしたなか、自分自身で新たに意識していることが一つだけあります。
それは後輩や働く仲間を同じ気持ちにさせないことです。
不器用・気を遣いすぎという言葉を伝えてしまう、聞いたことで、私と同じ境遇や気持ちになる後輩や働く仲間を作りたくない。
上司に本当の気持ちを伝えられない人を作りたくないと心から思っています。
不器用は、物事を慎重に考えることができるまじめな人間である。
気遣いは、心配りができる人間である。
このような素晴らしい面があることや、このままの自分で変わる必要がないことがわかると自分に自信が持てます。
人の気持ちに寄り添うスペシャリストになれる人であると確信しています。
気を遣いすぎることは、むしろ、気を遣いすぎるくらいがいすぎるくらいが丁度いい。
それが、誰かの気持ちを思うことになるからむしろいい事であると、はっきりと思えるようになりました。
そして、気遣いを心配りへと昇華していける仲間になってほしいと考えています。
また、人の気持ちを考える上で3つのポイントがあると考えています。
それは、「自分の誠意」「場面」「状況」です。
- 「自分の誠意」とは、
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- 話す際の自分の表情
- 話す際の自分の姿勢
- 距離感や目線の高低
- 声の大きさや質
- 話のスピード感や間の取り方
- 相手の体調や反応の有無
- 相手の目線がどこにあるか
- 相手の返答した声の大きさや質といった事を考え意識する事
- 「場面」とは
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- 1対1なのか
- 人が多数いる中なのか
- 運動中なのか
- 休憩中なのか
- 送迎中なのかといった場面の違いを理解する事
- 「状況」とは
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- 1対1で話したい
- 多数の中で発言したい
- 運動中に質問したい
- 他の人には知られたくないといった利用者様の心情に気づく事
このような気持ちを考えながら働くことで、自分に自信をもって人の気持ちを考えることができるのではないかと思います。